ミッドセンチュリーオレンジハウス

今回建築した住宅は、1960年代のカリフォルニアで建売住宅として誕生した「アイクラーホーム」をモチーフに設計しました。
アイクラーホームは、緩やかな勾配の屋根を持つ平屋を基本とし、在来軸組工法によって支えられる梁や柱をあえて見せる構造、アースカラーを基調とした外壁にアクセントカラーを施した玄関ドアなどが特徴です。
また、ミッドセンチュリー建築の象徴ともいえる「内と外が緩やかにつながる暮らし」を大切にし、その思想をこの住宅にも取り入れています。
一方、室内は落ち着いた外観からは想像できないほどの開放感を実現しました。構造を生かして大きな開口部を設けることで、視線が奥へと抜け、自然光が住まい全体にやさしく広がる空間としています。
平屋は建物の中心部まで光を届けにくいという課題があります。その解決策としてアトリウム(中庭)を設け、採光と通風を確保するとともに、外部からの視線を気にすることなく過ごせる、プライバシー性の高いアウトドアリビングとしても機能する空間を計画しました。
誕生から60年以上が経った現在も、アイクラーホームはカリフォルニアで大切に住み継がれています。リフォームやリノベーションを重ねながらその価値を高め、多くの住宅が高い評価を受け、中には2億円を超える価格で取引される物件もあります。
私たちは、この時代を超えて愛され続ける住まいの魅力を、日本の暮らしや住環境に合わせて再解釈しました。
アイクラーホームは、時を超え、海を越えてなお、多くの人々を魅了し続ける住宅です。その普遍的なデザインと、内と外が心地よくつながる豊かな暮らしを、この一棟に表現しました。
Detail
- 延床面積
- 73.73㎡(22.3坪)
- 階数
- 平屋建て
- 床面積(1F)
- 73.73㎡(22.3坪)
- 家族構成
- ご主人様・奥様・お子様 合計3名



















